最先端の光・電子技術を基盤として、「ライフフォトニクスイノベーション」を展開し、「輸送機器用次世代技術産業」「新農業」「健康・医療関連産業」「光エネルギー産業」の新産業4分野の基幹産業化を図ることにより、より良いQOL(Quality of Life)を志向する安全・安心・快適で持続的に成長可能な社会を実現しようとする構想の中で、「新農業」分野の基幹産業化として、「最先端植物工場マネージャー育成プログラムの開発及び実施」プロジェクトが文部科学省、地域イノベーション戦略支援プログラムとして平成24年度に採択されました。
この採択を受け、平成24年度~28年度の5年間の事業として、低迷する日本農業の復興のために、農商工連携や農業の6次産業化が推進されている中、その典型例として最も関心の高い最先端施設園芸としての植物工場の管理運営を推進する「最先端植物工場マネージャー育成プログラムの開発及び実施」事業が実施されました。
現在の「最先端植物工場マネージャー育成プログラム」は、これを発展させ、豊橋技術科学大学の社会人向け実践教育プログラムおよび豊橋市補助事業として実施しているものです。
これまでに蓄積した技術科学的な成果を踏まえて、IT技術を農業に導入するための新たな植物工場的技術について講義、実習を行い、システマティックな工学的思考と技術、そして日々変化する生産現場の状況にファジーに対応できる農学的思考と技術を併せ持ち、植物工場の管理、運営に必要な広範な基礎知識を習得し、決断力と国際性に優れた修士レベルの人材を養成します。
このために、教室講義形式が主の先端基礎農学特論に加えて、植物工場栽培管理特論、光合成環境制御工学特論、植物工場経営管理特論などの e-learning、研究課題を設定した課題解決技術科学研究、国内外の先端施設研修などをカリキュラムとしています。
なお、このプログラムを修了した者には、豊橋技術科学大学より『IT食農先導士』と『植物工場管理経営士』の称号を授与します。
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種を植えて水をやり、芽が出て花が咲いて。そろそろ収穫が始まるかなというところ。
豊橋に来るまではこちらに知り合いも一人もいない会社員でした。
技科大の人材育成事業に参加したのは
1.農業という分野が持つ可能性を探りたい
2.ずっと年をとっても食物を手に入れられるコミュニティに所属したい ということ
就農して6作目がもうすぐ終わります。
経営面積は一般の農家さんのそれと同じくらいになり、大切な知り合いもたくさんできました。
プログラム修了後は植物工場技術科学研究会に参加して、技科大とのつながりを持っています。
この縁をつなげてお手伝いできるといいなと考えています。
- これから受講する方にひと言
新しいコミュニティに所属するのはワクワクします。ドキドキします。
小学生になったとき、ちゃんと友達が出来るかなと不安になったように、今も変わらずドキドキします。
新しいことをはじめるのは楽しいですね。
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実家の農地継続をどうするかにあたり出合ったのが、高齢者・女性に優しい『植物工場』の本でした。同時に、技科大の植マネ講座を知り、農業未経験ですが、とりあえず知識からと受講しました。講義内容は、地球環境・IT制御・農業経営等、未来目線かつグローバルな視点で農業を考えさせられ、とても新鮮な1年でした。
この春から、まずは家庭菜園規模で減農薬の野菜作りの実践を開始しました。こじんまりとした温室で、水耕栽培の葉物作りの夢を目ざしてマイペースで準備しています。
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資源が少ない日本、だからといって生産をおろそかにしては何も生まれないどころか、次世代に繋いでいくこともできないのではないかとの不安があります。限られた土地で、手作りの産物をいかに安定的に供給できるか、単位土地面積あたりの収量を増やす技術と経営を考えようとしていたときに、このプログラムに出会いました。 学生時代にもまともにやれなかったことを果たしてやり通せるか、不安だけは十分にありました。家族・従業員からは、”よければやったら”との返事。感謝という陰に責任感が生まれました。 これから自分に何が出来るか!
- 日本ならではの食文化のあり方
- 幼少期からの食物供給の取組み
- 安心・安全な生産物及び職場の実現
以上の事柄を描きながら進めました。授業では、声のいい先生、あるだけの知識を全て伝えてくれるような熱意ある先生、事務局の方々にも励まされ、ありがたい次第でした。結果、最低ラインの点数で、やっと終えることができ今に至っています。
- これから受講する方にひと言
忙しいからダメではなく、忙しい時だからこそ自分のものにできる。何もしなくても時間は過ぎます。この期間が私になかったら、充実した日々は得られませんでした。 特に、人と人との繋がりは、どんな場面でも大切な贈りものになりました。おかげさまで次の目標がはっきり見えてきたような気がします。
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